血小板増多が及ぼす生化学検査について

カリウム と LDH

    はじめに本態性血小板症はいわゆる骨髄増殖症候群に含まれるものであり、

あきらかな原因なしに持続性で高度の血小板増加症を特徴とする疾患である。

臨床的には40〜50歳以降の中高年齢者に多く、性差は見られない。

血栓症(四肢末端のしびれ)、出血傾向(歯肉出血、鼻出血)などの症状が

見られることが多い。今回、血小板の増加により血清中のKとLDHの値が

上昇することをヘパリン血とのデータで比較検討した。

 

 

末梢血×400(MG染色)

血小板の増加がみられる。

 

骨髄血×400(MG染色)

骨髄巨核球細胞が多発的にみられ、あきらかに血小板の著しい産生がみられる。

 

入院治療中の血液検査値

 

治療は骨髄抑制剤と抗凝固薬の併用で1W毎に入換えて治療を行った。

パナルジン400mg/day

バイアスピリン100mg/day 

または

ハイドレアカプセル5001500mg/day

    結果

K、LDHとも血小板100万/μl以上になると血清中の値が高くなり、ヘパリン

血との比較では明らかな違いを認めたが、データの不足により細かな評価はできなかった。

    まとめ

K、LDHは細胞内に多く分布されており、溶血のほか血小板増多症、白血球増多症で血液が凝固する時に血小板や白血球からカリウムやLDHが遊出され高いデータが認められる。その際はヘパリン血での検査が求められる。

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